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- 83 :1/8:2005/09/19(月) 14:50:59 ID:rAsS+Yhf0
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|同士登場で元気百倍! \__ _________________ ━━━∨━━━━━━━━━━ でも、アニメ版ステプリはシリアスすぎて嫌い ,__ iii■∧ / ━ (,, ゚∀゚) / ━━━━━ ∧∧━━ ∧∧ | つ ∇ (゚∀゚,,) (゚Д゚,,) | |┌─┐ /⊂ ヽ /⊂ ヽ 〜| ||□| √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜 ∪∪ | | || ━┳┛ || ━┳┛  ̄ ̄ ̄ ̄| | ====∧========== / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |アン パソ マン! \____ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |今回は『消化と肝臓』について \________________
- 84 :2/8:2005/09/19(月) 14:51:31 ID:rAsS+Yhf0
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|講義は小腸での消化終了直前から始まります |小腸で吸収しにくい栄養素(でんぷん等の多糖、脂肪、タンパク質)でしたが |分解されることで小腸の『絨毛(柔毛)』で吸収可能に \__ _________________ ━━━∨━━━━━━━━━━ ,__ iii■∧ / ━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━ ∧∧ | つ ∇ (゚Д゚,,) (゚Д゚,,) | |┌─┐ /⊂ ヽ /⊂ ヽ 〜| ||□| √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜 ∪∪ | | || ━┳┛ || ━┳┛  ̄ ̄ ̄ ̄| | ====∧========== / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |漢字が二つある・・・ \____ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |googleで検索してみたところ |絨毛 76,500 |柔毛 11,500 |なので、今回は絨毛で講義します \________________
- 85 :3/8:2005/09/19(月) 14:52:02 ID:rAsS+Yhf0
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|絨毛とは小腸内部にある突起物です |この構造は、より表面積を増やすことで |消化した食べ物、しいては、栄養素との接地面を増やし |より多くの栄養を吸収できるようにした結果です \__ _________________ ━━━∨━━━━━━━━━━ ,__ iii■∧ / ━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━ ∧∧ | つ ∇ (゚Д゚,,) (゚Д゚,,) | |┌─┐ /⊂ ヽ /⊂ ヽ 〜| ||□| √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜 ∪∪ | | || ━┳┛ || ━┳┛  ̄ ̄ ̄ ̄| | ====∧========== / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |へー \____ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |絨毛の表面積とは別だが |同じ理由(吸収効率上昇のため)で、牛の反芻、鶏の砂食いがあげられる |牛の反芻:一度胃に送った食物を再び口に戻し噛み砕く | こうすることで消化効率上昇→(゚д゚)ウマー |鶏の砂食い:砂が食べ物と混ざり、砂が食べ物をすり潰す |他には小腸の発達など |『植物』という消化・吸収が困難な食べ物を主食にしているからこそできた進化といえよう \________________
- 86 :4/8:2005/09/19(月) 14:52:32 ID:rAsS+Yhf0
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|では、小腸・絨毛の構造説明をしましょう |絨毛には血管とリンパ管が通っており |それぞれ吸収するものが違います \__ _________________ ━━━∨━━━━━━━━━━ 『日本人の小腸は総評面積テニスコート一枚分!』 これは日本人が穀物を主食としているから 植物は肉より消化吸収が困難な食物です 『小腸内での細菌事情』 小腸は胃のように極端にphが低い空間ではありません むしろ、ph7と中性に近い空間 しかも、栄養素が豊富にあるため細菌の繁殖にはもってこいです これを防ぐための対処法の一つに 吸収直前まで最終的な栄養の分解が行われないことがあります 細菌が利用できない大きさで放置された栄養素は 絨毛にびっちりと生えた『微絨毛』から吸収される直前 最後の分解が行われ即座に吸収されます 『吸収について』 栄養の吸収は『脂肪酸&グリセリン』に限り リンパ管から吸収、脂肪へ再構築されます 後々、血管内に吸収されますが 『絨毛』 栄養を吸収する微絨毛がイパーイある 1mm程度で、ちみっこい 『微絨毛』 絨毛に生えており一本の絨毛に600ほど存在 ここから吸収は行われます 『上皮組織の移り変わり』 絨毛にある上皮組織(吸収をする部分)は ほぼ一日で新しい細胞が作られ、絨毛側面にまで移動 2~3日で絨毛先端に移動し、新しいものと古いものが入れ替わる 古いものは普通の皮膚組織の入れ替わりと同じように 表面から剥離し、垢となります 絨毛構造画像 ttp://web.holmglad.edu.hk/is/images/villi_c.gif 絨毛リアル画像 ttp://emtech.jp/photo/LPhoto/1999_1.jpg ,__ iii■∧ / ━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━ ∧∧ | つ ∇ (゚Д゚;) (゚Д゚,,) | |┌─┐ /⊂ ヽ /⊂ ヽ 〜| ||□| √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜 ∪∪ | | || ━┳┛ || ━┳┛  ̄ ̄ ̄ ̄| | ====∧========== / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |極小!さらに微絨毛になれば・・・ \____ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |目で見て判別は不可能に近いだろうな \________________
- 87 :5/8:2005/09/19(月) 14:53:14 ID:rAsS+Yhf0
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|・・・さて、絨毛から吸収された栄養素は |門脈を通り肝臓へ送られます \__ _________________ ━━━∨━━━━━━━━━━ ,__ iii■∧ / ━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━ ∧∧ | つ ∇ (゚Д゚,,) (゚Д゚,,) | |┌─┐ /⊂ ヽ /⊂ ヽ 〜| ||□| √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜 ∪∪ | | || ━┳┛ || ━┳┛  ̄ ̄ ̄ ̄| | ====∧========== / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ここで肝臓が出るのか \____ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |門脈は『一番栄養素が高い血管』として有名だな \________________
- 88 :6/8:2005/09/19(月) 14:53:45 ID:rAsS+Yhf0
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|肝臓にはいくつかの役割があります |体にある器官は全て大事ですが |肝臓は特に役割の多いところです |同じように役割が多いところでは脳くらいでしょうか |脳は役割でいくつかに分かれているので正確には同じではないですが \__ _________________ ━━━∨━━━━━━━━━━ 『胆汁の分泌』 消化を講義するときにもやりましたが 胆汁は脂肪を乳化し、吸収しやすくする働きがあります 脂肪は水に溶けないため、酵素の働きを受けません 乳化して初めて酵素で分解されます よって、肝機能に異常がおこり胆汁が出なくなると脂肪の吸収ができなくなります 『グリコーゲンとして炭水化物を貯蔵する』 グリコーゲンは吸収した糖(ブドウ糖や果糖など)をいくつも結び付けて作られた糖です これを分解し、ブドウ糖などにすることで体内で消費されます ブドウ糖など消化された炭水化物の最終段階は単糖という、いい非常に単純な構造の糖になります でんぷんやグリコーゲンはこれとは逆にいくつもの糖が合わさった多糖です つまり、消化前、貯蔵時は、多糖、ということ 『解毒作用』 解毒対象になるのは、アルコール、細菌などの毒素、薬、食品添加物の一部、人体有害物質等 この働きは重要、かつ、すさまじいものです 昭和二九年に起こった最大の食中毒事件『森永ヒ素ミルク中毒』 このとき、被害者の肝臓がヒ素の処理の為に肥大化した、という話しがあるほどです また、酒を飲んで起こる『酔い』という現象は アルコール分解過程で出る『アセトアルデヒド』の働きです アセトアルデヒドは酔いを引き起こすアルコールより数倍人体に有害な物質です アセトアルデヒドは、アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって炭酸ガスと水にまで分解されるのですが この酵素が足らないと、二日酔いや、酒に弱い原因になります
- 89 :6/8:2005/09/19(月) 14:54:17 ID:rAsS+Yhf0
- 『赤血球の破壊』
赤血球は骨髄で作られ、肝臓で破壊されます 色素であるヘモグロビンは胆汁となり排泄 鉄分は吸収され利用されます この働きのためか、肝臓は血液が特に集まる臓器の一つに レバー(肝臓)の鉄分の多さはこれのお陰か 『アンモニアの無毒化』 分類としては解毒作用に入る働き 有毒物質であるアンモニアを尿素に変換します 尿素はこのまま尿となり(というか混ざってかな)排泄されます 肝機能に問題が出るとこの処理も正常に行われなくなりアンモニアは全身を回り放題 はては、脳にも悪影響を及ぼします 他には、タンパク質系統の合成、予備脂肪の貯蔵、体温維持 ビタミン類の貯蔵、活性化、輸送、分解、合成、免疫系等の働き どれも体を健康に維持するためには不可欠の働きです しかし、この働きは同時に肝臓の負担にもなります ,__ iii■∧ / ━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━ ∧∧ | つ ∇ (゚∀゚,,) (゚Д゚,,) | |┌─┐ /⊂ ヽ /⊂ ヽ 〜| ||□| √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜 ∪∪ | | || ━┳┛ || ━┳┛  ̄ ̄ ̄ ̄| | ====∧========== / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ビバ!肝臓!! \____ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |また、肝臓は数少ない自己再生臓器 |手術で取り除かれても |一部が残っていれば再生することができる万能臓器だ \________________
- 90 :7/8:2005/09/19(月) 14:55:12 ID:rAsS+Yhf0
- / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|肝臓の働きすぎ&肝機能不全による悪影響は以下に \__ _________________ ━━━∨━━━━━━━━━━ 『胆汁の減少、分泌停止による問題』 脂肪の吸収困難はもちろん、便秘、皮膚黄染(黄疸)及び強いカユミ 『解毒機能による問題』 酒の飲みすぎによる肝臓障害は代表的な肝臓の問題といえるでしょう 肝臓にだって処理限界点があります これを越えた無茶な飲酒を続けると様々な障害が起こります 病気を一つ一つ説明すると長くなるので以下のサイトで御覧ください 酒飲みの人は、一週間に一日は『禁酒の日』を作り肝臓に安息を 『飲酒,アルコール摂取の症状・弊害/医療情報 病院検索-マイクリニック』 ttp://glaxosmithkline.co.jp/mn/top/home/02_dec/mdcl_info.html 『脂肪の貯蔵』 必要以上の脂肪の量が増えてくると『脂肪肝』と呼ばれる厄介た病気に 以下、参照サイト 病気と予防「脂肪肝」 ttp://www.kusuriyasan.org/byoukitoyobou/siboukan.htm 他には、血中の赤血球の破壊ができない為、寿命が見た赤血球が血管中に放置される アンモニアによる問題、必要な栄養素(タンパク質、ビタミンなど)の製造障害 体温が正常に調整できなくなる等々 ,__ iii■∧ / ━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━ ∧∧ | つ ∇ (゚Д゚;) (゚Д゚,,) | |┌─┐ /⊂ ヽ /⊂ ヽ 〜| ||□| √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜 ∪∪ | | || ━┳┛ || ━┳┛  ̄ ̄ ̄ ̄| | ====∧========== / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |肝臓障害KOEEEEEEEE \____ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |肝臓は必要不可欠な臓器 |その為か特別自己再生能力が高いがそれにも限界がある |自己再生できなくなった肝臓はもう肝臓の働きをなさない |ぼろぼろになってから後悔しても遅いぞ \________________
- 91 :8/8:2005/09/19(月) 14:55:59 ID:rAsS+Yhf0
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|今回の講義はここまで |次回はどこを講義しようか |赤血球破壊やったから血液辺りか・・・ \__ _________________ ━━━∨━━━━━━━━━━ アニメ化で話しが略されるのも嫌い ,__ iii■∧ / ━ (,, ゚Д゚) / ━━━━━ ∧∧━━ ∧∧ | つ ∇ (゚Д゚,,) (゚Д゚,,) | |┌─┐ /⊂ ヽ /⊂ ヽ 〜| ||□| √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜 ∪∪ | | || ━┳┛ || ━┳┛  ̄ ̄ ̄ ̄| | ====∧========== / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |ステプリ、終わっちまったからなァ \____ ∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |おっさんの挿絵はアレだったけどな |平気と言えば平気だけど |あれは味がありすぎる挿絵だったわ \________________
- 93 :( ´∀`)さん :2005/09/19(月) 15:11:13 ID:ycCIkY250
- >>91
生物氏乙
- 94 :( ´∀`)さん :2005/09/19(月) 15:49:37 ID:TDMK0oNu0
- / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| >生物氏 | 乙でした。板書が長すぎるので、今度はもう少しコマを | 分けていただきたいなと。 \  ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∧∧ (゚Д゚,,) φ つ √ ̄ (___ノ〜 || ━┳┛
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