|
- 30 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:28:43
ID:YTgcfx/g0
- 1/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| これが終ったら靖国です。
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日本神話 番外 大日本帝国の国家神道
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| `つ ∇ (゚Д゚,,) (゚Д゚,,)
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| 当初の予定が大幅にずれたわけで。
\____ ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| しかし改めて考えると、前回の講義意味があったのか疑問が残る。ドウセナラ ヒミコ アタリカラ ヤレバ ヨカッタカモ
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- 31 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:29:15
ID:YTgcfx/g0
- 2/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 「国家神道」とは、明治時代に国家の政策によって成立し、大東亜戦争終結まで続いた大日本帝国の国家宗教です。
| 当時は神道と呼ばれていましたが、現代の神道と区別するため戦後からこの名称が生まれました。
| 大日本帝国の戦争推進の精神的支柱であり、世界で神道の印象が悪いのは大抵この国家神道が原因です。
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| `つ ∇ (゚Д゚,,) (゚Д゚,,)
| | | ̄ ̄| /⊂ ヽ /⊂ ヽ
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| 現代のと区別する必要あるのか?神道は神道だろ?
\____ ∧
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| 名前こそ同じなんだが、神道とは名ばかり。
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- 32 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:30:51
ID:YTgcfx/g0
- 3/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 本題の前に、まず「権威」について少し……
| 旧政権から新政権へ権力が移行すると、
| 新政権は自分が新しい支配者になることを民衆に認めさせなければなりません。
| 力ある者が支配するなんて獣の道理じゃ民衆の支持は得られません。
| しかし、上に立つのが誰もが認める尊い人物なら、民衆は納得します。
| 新政権を樹立するには、権力を持つに相応しい偉大さを示す――すなわち「権威」が必要なのです。
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正義という裏付けのない力はただの暴力。
根拠という裏付けのない理論はただの電波。
権力には権威という裏付けが必要である。
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| `つ ∇ (゚Д゚,,) (゚Д゚,,)
| | | ̄ ̄| /⊂ ヽ /⊂ ヽ
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| 力だけじゃ人は付いてこないんだな。
\____ ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| これは何時の時代・何処の地域でも共通する事だ。
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- 33 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:33:06
ID:YTgcfx/g0
- 4/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 日本の歴代の権力者は皆、天皇という権威ある人物の血筋を引く
| 「源氏」か「平氏」を名乗り、天皇に征夷大将軍や関白に任命されました。
| これによって自らが天皇の末裔であるという権威を持ち、権力の正当性を証明したのです。
| 「皇族の血縁者が日本を支配するのは当然だ」ってね。
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源氏と平氏は天皇から姓を賜り皇族の身分を離れて、
臣下となった賜姓皇族(しせいこうぞく)であり、もともとは皇族だった。
近代以前の日本の権力者は必ず源氏か平氏の末裔を名乗っている。
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| `つ ∇ (゚Д゚,,) (゚Д゚,,)
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| 日本の権力者って、皆源氏か平氏なのか。
\____ ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 征夷大将軍は源氏、関白は平氏しかなれない。
| 豊臣秀吉や徳川家康は、任命されるために家系図を偽造したといわれてる。
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- 34 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:34:05
ID:YTgcfx/g0
- 5/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 江戸幕府から権力を取得した明治政府も、皇室を権威付けに利用します。
| しかし、尊皇攘夷思想に基づいて生まれた明治政府は、
| 大日本帝国建国の指針として、天皇が直接政治を行う「天皇親政」を目指しました。
| 天皇の末裔ではなく、天皇自身がその権威で権力を握るのです。
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王政復古の言葉通り、当初は天皇の専制政治になる筈だった。
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| 明治以降の天皇は飾りだったんじゃ?
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| 結果的にはな。
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- 35 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:35:11
ID:YTgcfx/g0
- 6/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ところで、そもそも天皇の権威って何だと思います?
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天皇は何故偉い?
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| 日本の皇帝ってことか?
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 確かにそれもあるけど、答えには遠い。皇帝になるにも権威が居るからな。
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- 36 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:36:18
ID:YTgcfx/g0
- 7/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 古事記や日本書紀によれば、天皇は現人神(生きている神)とされ、神の子孫といわれています。
| そして最も重要な役割は、日本の神々を祀り、神事を行う事……
| 天皇は、神道の祭礼を司る最高司祭であり、祖先神の権威を伝統的に継承してるんです。
| 大和朝廷は、天皇という神秘的存在が日本を統治する機関なんです。
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天皇は神の権威で民に君臨している。
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| 神の権威を持ってたから、滅ぼさずに利用されたんだな。
\____ ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 天皇を超える権威を目指した人物も、もちろん居た。
| 室町幕府の将軍足利義満は皇位剥奪を計画したんだが、
| 実現する前に突然病死した。以後義満の真似をした者は居ない。
\____________________
- 37 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:37:17
ID:YTgcfx/g0
- 8/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 江戸幕府に代わる新しい国家体制の目標は、詰まる所大和朝廷を近代的に再興する事だったのですが……
| 長く続いた武家政権の中で天皇の神秘性は薄れ、その権威は殆ど失墜していました。
| 事実上天皇を超える実力者の言いなりで、民衆は天皇自身の権威をあまり感じていなかったんです。
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し! _ -── ‐- 、 , -─-、 -‐─_ノ
武 政 // ̄> ´  ̄  ̄ `ヽ Y , ´ ) 政 え
家 治 L_ / / ヽ 治 |
だ が / ' ' i !? 天
け 許 / / く 皇
だ さ l ,ィ/! / /l/!,l /厶, が
よ れ i ,.lrH‐|'| /‐!-Lハ_ l /-!'|/l /`'メ、_iヽ
ね る l | |_|_|_|/| / /__!__ |/!トi i/-- 、 レ!/ / ,-- レ、⌒Y⌒ヽ
| の _ゝ|/'/⌒ヽ ヽト、|/ '/ ̄`ヾ 、ヽト、N'/⌒ヾ ,イ ̄`ヾ,ノ!
は 「 l ′ 「1 /てヽ′| | | 「L! ' i'ひ} リ
ヽ | ヽ__U, 、ヽ シノ ノ! ! |ヽ_、ソ, ヾシ _ノ _ノ
-┐ ,√ !  ̄ リ l !  ̄  ̄ 7/
レ'⌒ヽ/ ! | 〈 _人__人ノ_ i く //!
人_,、ノL_,iノ! /! ヽ r─‐- 、 「 L_ヽ r─‐- 、 u ノ/
/ / lト、 \ ヽ, -‐┤ ノ キ 了\ ヽ, -‐┤ //
ハ キ { / ヽ,ト、ヽ/!`hノ ) モ |/! 「ヽ, `ー /) _ ‐'
ハ ャ ヽ/ r-、‐' // / |-‐ く | > / / `'//-‐、 /
ハ ハ > /\\// / /ヽ_ ! イ ( / / // / `ァ-‐ '
ハ ハ / /! ヽ レ'/ ノ > ' ∠ -‐  ̄ノヽ /
{ i l ! / フ
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| 歴史を振り返れば一目瞭然だな。
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| しかしこのAA何度見てもムカつくな。
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- 38 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:38:46
ID:YTgcfx/g0
- 9/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 天皇が最高権力者に返り咲くには、天皇を再び神格化し、今まで以上に権威を高める必要がありました。
| そのために明治政府は宗教を担当する行政機関として神祇事務局を設置し、
| 江戸時代に生まれた復古神道を基盤に神道の整備を行い、国家宗教化します。
| 神道の体系をピラミッド型に改変し、その頂点に天皇を置く……
| 神道を一神教化し、天皇の唯一絶対化を図ったのです。
| これが国家神道の発端です。
| そしてここからが本題。
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━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━━
神祇(じんぎ)事務局は神道の祭礼を担当する国家機関。
後に神祇官、神祇省へと改められるが、
天皇親政の理想である祭政一致(天皇が政治と祭礼の長を務める)から、
天皇自らが祭礼を行うのが望ましいとされ後年廃止。
国民教化を担当する教部省が設置される。
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| 宗教の政治利用か……
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- 39 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:39:26
ID:YTgcfx/g0
-
10/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 明治政府はまず神仏分離令を出し、神仏習合の撤廃を行います。
| これによって全国の神社から仏教的要素が排除され、
| 寺院からも神道的要素が排除、または寺院そのものが神社に転向するか破壊されました。
| この政府主導の廃仏毀釈運動により、神道は完全に宗教として成立します。
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神仏習合によって生まれた修験道(山岳での精神修行)も禁止された。
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| 寺院を破壊って……
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| ぶっちゃけ神仏習合が良いとこ取りだったから、これくらい強引にやらないと仏教から独立できなかった。
| かといってやりすぎなのは否めないが……
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- 40 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:40:11
ID:YTgcfx/g0
- 11/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 神道は宗教として独立しましたが、まだこれで終わりではありません。
| 天皇新政の意義を周知させるには、民衆が神道を信仰していなければならないからです。
| そこで国学者や神職から宣教師が任命され、
| 国民を改宗させて神道の教徒にするため、神道の布教活動が展開されました。
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━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━━
自分たちは神道を信じてる
↓
天皇は神道の中で一番偉い
↓
神道を信じてる自分たちを、神道の中で一番偉い天皇が支配するのは当然!
と認識させる。
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| `つ ∇ (゚Д゚,,) (゚Д゚,,)
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| 皆仏教徒じゃ意味ないもんな。
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- 41 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:41:03
ID:YTgcfx/g0
- 12/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| が……結局、この布教活動は上手くいかず、国民にあまり浸透しませんでした。
| 内部対立などが原因だといわれていますが、そもそも神道自体が布教に向いてなかったんでしょうね。
| 神社をドンと構えて「信じたい奴だけ自主的に参拝する」という強制力のない宗教ですし、
| 第一仏教徒でも普通に神社に参拝してたから、今更改宗する意義を感じなかったんでしょう。
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| `つ ∇ (゚Д゚,,) (゚Д゚,,)
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| 宗教意識の薄さが原因ってか。
\____ ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| まぁ、宗教に一々拘るのは日本人らしくないけどな。
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- 42 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:42:04
ID:YTgcfx/g0
- 13/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 改宗に失敗した政府は「神道は宗教とは別次元のもの」という見解を示し、
| 神社は「信仰」の対象ではなく、国民の義務として「崇敬」する対象として、
| これによって国家神道が成立しました。
| 国民の神道意識を高める事で、その頂点に立つ天皇の権威を高めたのです。
| 法律上では信教の自由が認められ、仏教やキリスト教の活動は認められていましたが、
| 決して無制約ではなく、仏僧や神父の神道儀礼への不参加は許されませんでした。
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自分たちは神道を信じてる
↓
天皇は神道の中で一番偉い
↓
神道を信じてる自分たちを、神道の中で一番偉い天皇が支配するのは当然!
と認識させる。
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| 別次元って、どうみても宗教じゃん。
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| そう認めたら異教徒に強制できないだろ。
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- 43 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:43:17
ID:YTgcfx/g0
- 14/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 聖典や教義のない神道で、とりわけ重要な位置を占める神社には、
| 様々な政策が行われました。
| 天皇や皇族を祀る平安神宮や明治神宮、
| 天皇のために尽くし功績を残した人物を祀る湊川神社など、
| 人を祀る神社が建てられました。
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| 因みに日露戦争でバルチック艦隊を破った東郷平八郎も、
| 東郷神社が建てられ祀られてる。
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- 44 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:44:15
ID:YTgcfx/g0
- 15/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| また、戦争で戦死した人々を、天皇ひいては日本国の為に殉じた英霊とし、
| 英霊を祀る護国(ごこく)神社が全国各地に建立されました。
| 靖国神社も英霊を祀る施設ですが、護国神社はその土地出身の戦死者のみを祀るのに対し、
| 靖国神社は、大東亜戦争当時まで日本人とされた朝鮮・台湾人を含めた
| 全国の戦死者が祀られるという点が異なります。
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靖国神社は国家神道の中で生まれた。
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| `つ ∇ (゚Д゚,,) (゚Д゚,,)
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| 朝鮮・台湾は植民地だろ?日本人じゃないじゃん。
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 当時の朝鮮・台湾は「日本領」であり、現地人も日本人だ。
| 戦前の日本の外国統治は、欧米の植民地支配とは雲泥の差だぞ。もちろん良い意味でな。
\____________________
- 45 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:45:21
ID:YTgcfx/g0
- 16/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ちなみに、朝鮮・台湾及び南洋諸島の占領地にも神社が建てられました。
| この海外神社は現地の日本人の為に建てられたものですが、
| 現地民にも参拝を強要し、精神的支配の意味もありました。
| 宗教家は現地の神を祀るべきと主張しましたが政府は賛同せず、
| 多くの海外神社は天皇及びその祖先神を祭神としました。
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━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━━
京城(ソウル)の朝鮮神宮・
台北の台湾神社(のち台湾神宮)が代表的。
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| `つ ∇ (゚Д゚#) (゚Д゚,,)
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| 無理矢理改宗したのかよ!
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| それは違う。祀る対象から分かる通り、天皇を敬えってだけだ。宗教的意図はない。
| 実際、今じゃ現地に神社がある程度で、生活の中に神道の要素なんて殆どない。
| キリスト教の影響は今も色濃く残ってるのにな。
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- 46 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:46:17
ID:YTgcfx/g0
- 17/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ここまで見ると神道が優遇されたように見えますが、良い事ばかりではありません。
| 一町村一社を目安に神社の合併が行われ、全国で二十万社あった神社が十三万社に激減しました。
| 特に合併の激しかった三重県では、県全体の九割の神社が取り壊されました
| 神社の数を減らすことで一つ一つの尊厳を高める事、また複数の神社を一つにまとめて経費を浮かせ、
| 一社により経費を回せるようにするのが目的です。
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神社を破壊したわけであり、一見バチが当たりそうだが、
神道では祀る場所は変更できるので、周辺の神社の神を一社に纏めて祀れば問題ない。
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 減反(注1)みたいだな……
\____ ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| まぁ似たようなもんだな。
\____________________
注1:作物が取れすぎて価値が下がらないよう、収穫量を減らす事。
- 47 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:47:09
ID:YTgcfx/g0
- 18/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| また、性神信仰などは低俗なものあるいは迷信として禁止されました。
| 神社の祭神も、古くから祀られている土着の神から日本神話の神々に変更されたものが多く、
| 地元の伝承が途絶えて元の祭神が不明になってしまったものもあります。
| 天皇が万世一系の統治者という根拠である古事記や日本書紀と繋げる事で、
| 間接的に天皇を崇拝しているという体系に作り変えてしまったのです。
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民族信仰が禁止され、天皇崇拝に結び付けられた。
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| | | ̄ ̄| /⊂ ヽ /⊂ ヽ
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ひでぇ!信仰する神様まで捻じ曲げたのか!
\____ ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 天皇の唯一絶対化と土着の信仰を無視した強引な政策から、
| 国家神道を日本式キリスト教と呼んだりもする。とても神道と呼べる代物じゃない……
\____________________
- 48 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:48:28
ID:YTgcfx/g0
- 19/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| このようにして国家神道は、天皇の権威をかつてない絶対的なものにしたのですが……
| 明治維新の頃即位した明治天皇はわずか十五歳。これでは政治は出来ないので
| 議会が代わりに行政を行い補佐していたのですが、
| そのうちに板垣退助の自由民権運動が実を結び内閣が発足。
| 政治体制が確立し、結局天皇親政は実現しませんでした。
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| こうやって今の政治体制が生まれたんだな。
\____ ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 明治天皇は権力者にはなれなかったが多くの功績を残し、明治聖帝とさえ呼ばれている。
\____________________
- 49 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:49:25
ID:YTgcfx/g0
- 20/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| しかし天皇の権威の下で政府が権力を行使する形を取ったため、
| 天皇の権威の絶対化は依然続けられました。
| 国民学校では日本は神の国であり、万世一系の天皇に忠を尽くし、
| 死をも厭わないのは天皇の赤子である臣民(国民)の義務であると教育しました。
| このような事もあって「戦前の日本人は天皇を神様だと信じてた」
| というのが一般の定説とされますが、実際は「凄く偉い人」程度に認識していたのが殆どで、
| 天皇が現人神と強調されたのは大東亜戦争が激化してからです。
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| 流石に二十世紀に本気で神様と信じる人はいなかったか。
\____ ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 大体、国家神道における天皇の扱いはキリスト教のイエスみたいなもんだぞ。
| 日本人の神様像(八百万の神々)には程遠い。
\____________________
- 50 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:50:17
ID:YTgcfx/g0
- 21/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| なお、この国家神道元となった復古神道は、神国日本を唱えており、日本人を特別な人種と見たり、
| 神話を拡大解釈して、かつて世界は日本の領土であったという極めてカルトな幻想がありました。
| これが国家神道に受け継がれて世界を日本の下に統一しようという士気が高まり、
| 戦争推進の精神的支柱になったかもしれないというのは否定できません。
| そんな風に考えてたのは上層部ぐらいでしょうがね。
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 神道が戦争を促してしまったかもしれない……?
\____ ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| それはどうだろうな……
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- 51 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:51:11
ID:YTgcfx/g0
- 22/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| とまぁ、ここまで読むと、皆さん「国家神道は酷い!」
| と思うかもしれません。そして
| 「国家神道がなければ、戦争は起こらなかったかもしれないじゃないか!」
| って考えるかもしれません。けれどね、それは前提が違います。
| 「国家神道がなければ、今日の日本は無かった」んです。
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| え……どういうことだ?
\____ ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 今の価値観で過去の善悪を裁くのは愚かな事だ。
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- 52 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:52:06
ID:YTgcfx/g0
- 23/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| かつて世界は白人のものでした……
| アジアの殆どが欧米列強の植民地となり、残るは極東だけ。
| 日本が侵略されるのも時間の問題であり、生き残るには欧米に対抗できる
| 近代国家になるしかなく、それが明治維新の発端でした。
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- 53 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:53:39
ID:OU/L3Ewz0
- 支援?
- 54 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:54:39
ID:YTgcfx/g0
- 24/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 日本が近代国家となり、欧米の脅威に立ち向かうには、
| 国内の対立を治め、日本民族の代表として日本人を統率するに足りえる、
| 唯一無二の象徴が必要でした。
| それが天皇であり、その権威を確固たるものとし、
| 国民を天皇の下に纏め上げるのが国家神道だったのです。
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 天皇の歴史は二千六百余年。これ以上の歴史を持つ家柄は、世界広しといえど存在しない。
| 当時日本人の上に立つべき人物は武家じゃなく、天皇しかいなかったんだ。
\____________________
- 55 :支援感謝 :2006/02/02(木) 20:55:36
ID:YTgcfx/g0
- 25/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 実際、天皇の下で一丸となって欧米に立ち向かおうという意思があったからこそ、
| 西南戦争などの内乱が十年程度で治まりました。
| それに対しフランス革命の後生まれたフランス第一共和政は、恐怖政治やクーデターが続き、
| ナポレオンが指導者になるまで国が纏まりませんでした。
| もし天皇が居なければ、あるいは居たとしてもその権威が失墜していれば
| 日本は纏まらず、内乱はもっと長く続いたでしょう。
| そしてそれに乗じてロシアが攻め込み、日本は植民地になっていたでしょう。
| 天皇がいなければ、そして国家神道なくしては、日本の近代化は成しえませんでした。
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| そんなに大きな存在だったのか……
\____ ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 長い目でみれば、大東亜戦争が起こらなかったら
| アジア諸国の独立は無かった。戦争を美化するつもりはないが……
| 日本が独立していなかったら、世界は永遠に白人だけのものだったろう。
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- 56 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:56:28
ID:YTgcfx/g0
- 26/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| とはいえ……国家神道の内容がよかったかというと、それはどうでしょうね……。
| 戦争推進の支柱となったのは否めませんし、天皇の為に死ぬのを善しとしたからこそ
| 神風特攻隊が正当化されました。そもそも政策自体もやりすぎな気がしますし……
| 中の人は国家神道を神道とは認めたくありませんが、個人的な評価では、「必要悪」だったという所ですね。
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| 結局、時代に求められていたって事か。
\____ ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 神道は古代から今日まで、同じ形態を保ち続けたわけじゃない。
| 時代に応じて、変革を続けてきたんだ。
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- 57 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:57:16
ID:YTgcfx/g0
- 27/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| さて……日本が大東亜戦争に敗北し、国家神道にも終焉が訪れます。
| 1945年(昭和二〇年)十二月十五日、
| GHQは政教分離の為に「神道指令」を指示、教部省は廃止され、
| 神道に対する政府の保証、支援、保全、監督並に公布の廃止によって
| 神道は国家から分離しました。
| そして翌年一月一日、「新日本建設に関する詔書」を発表。
| 一般に天皇の人間宣言と呼ぶこの文章は昭和天皇が読み上げ、
| 自らの神格を否定する事で現人神としての天皇は消えました。
| こうして国家神道は完全に解体されたのです。
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| 国家神道は、大日本帝国と共に滅んだんだな……
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 国家神道が破綻した原因は、結局日本に一神教が合わなかったんだろうな。
| 風土にあっていれば、国家から分離されてもそのまま生き残ったかもしれない。
\____________________
- 58 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:58:33
ID:YTgcfx/g0
- 28/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ところで……当初の予定では、国家元首である昭和天皇は戦犯として裁かれ、
| 天皇制そのものが消滅するはずでした。
| 終戦二ヶ月前のアメリカ国民世論調査では天皇の処刑が最も多く、
| 実際、アメリカ国務省は終戦前に板書のような内容のレポートを纏めており、
| その他の連合国も天皇を戦犯として裁くべきと考えていたんです。
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━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━━
「日本の無条件降伏、あるいは完全敗北と同時に、天皇の憲法上の権限は停止されるべきである。
政治的に可能で、実際に実行できれば、天皇とその近親者たちは身柄を拘束し、
東京から離れた御用邸に移すべきである」
「もし天皇が日本から逃亡したり、あるいはその所在が不明の場合には、
天皇のとるいかなる行動も法的有効性を持たないことを日本国民に伝えるべきである」
「中国およびアメリカの世論も次第に天皇制の廃止に傾きつつある」
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| な、なんだって!?
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| よくよく考えれば、当たり前のことだ。
| アメリカの民主主義を輸入するには、天皇が邪魔なんだよ。
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- 59 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 20:59:33
ID:YTgcfx/g0
- 29/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| しかし、日本統治の全権を委ねられたGHQのマッカーサー元帥は、天皇制廃止を取りやめました。
| マッカーサー自身、当初は天皇制廃止を考えていたのですが、実際日本に来てからその考えは大きく変わりました。
| 天皇を処刑したら、全国の日本人が反乱を起こすのが目に見えていたんです。
| 逆に言えば、天皇がいるからこそ敗戦後の日本で反乱が起こる事は無く、
| アメリカの日本統治において天皇は邪魔どころか必要不可欠な存在でした。
| そしてアメリカの統治下で平和を取り戻した日本は、わずか半世紀で著しく発展し、経済大国へと成長したのです。
| 天皇を国民にとってかつてないほど尊いものにした国家神道は、
| 新しい日本の未来への礎になりました。
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━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━━
マッカーサーが陸軍省宛に打った極秘電報
「天皇を告発すれば、日本国民の間に想像もつかないほどの動揺が引き起こされるだろう。
その結果もたらされる事態を鎮めるのは不可能である。天皇を葬れば、日本国家は分解する。
連合国が天皇を裁判にかければ、日本国民の憎悪と憤激は、間違いなく未来永劫に続くであろう。
復讐の為の復讐は、天皇を裁判にかけることで誘発され、もしそのような事態になれば、
その悪循環は何世紀にもわたって途切れることなく続く恐れがある。政府の諸機構は崩壊し、
文化活動は停止し、混沌無秩序はさらに悪化し、山岳地域や地方でゲリラ戦が発生する。
私の考えるところ、近代的な民主主義を導入するという希望は悉く消え去り、
引き裂かれた国民の中から共産主義路線に沿った強固な政府が生まれるだろう。
そのような事態が勃発した場合、最低百万人の軍隊が必要であり、軍隊は永久的に駐留し続けなければならない。
さらに行政を遂行するためには、公務員を日本に送り込まなければならない。その人員だけでも数十万人にのぼることだろう。
天皇が戦犯として裁かれるかどうかは、極めて高度の政策決定に属し、私が勧告することは適切ではないと思う」
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| 天皇の権威は、戦勝国の思惑すら押し退けた……
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/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| マッカーサーが日本の統治において怖れたことは二つ。
| 日本の共産主義化と、日本人の魂だったんだ。
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- 60 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 21:00:39
ID:YTgcfx/g0
- 30/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 余談ですが、マッカーサーの方針変更には、昭和天皇自身も大きく関与していたといわれています。
| 1945年(昭和二〇年)9月27日の朝、
| 昭和天皇はアメリカ大使館内のマッカーサーの宿舎に訪問されました。
| この前例のない非公式の訪問に、天皇陛下は命乞いに行ったのだと感じた国民も居ました。
| しかし、マッカーサーとの会談の中で、昭和天皇は驚くべき事を発言なされたのです。
| 板書を御覧下さい。この言葉はマッカーサーを心から感動させ、
| マッカーサーはこれをきっかけに天皇への理解を深めていったのです。
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━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━━
「戦争に関わる全ての責任は私にある。好きなように処分して欲しい。
だが戦争の結果、国民は飢えている。
このままでは罪のない国民に多くの餓死者がでるおそれがあるから、米国に食料援助をお願いしたい。
ここに皇室財産の有価証券類をまとめて持ってきた。その費用の一部にあててほしい」
――昭和天皇裕仁(ひろひと)陛下の御言葉
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| 我が身よりも国民のことを……!!
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| 実際のところ、戦争は昭和天皇が御指示なさったものじゃない。
| それどころか、最後まで反対なされたんだ。
| それなのに、御自分が責任を取り、国民を救って欲しいと申された……
| 国家神道が持ち上げたのは、このような御方だったんだよ。
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- 61 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 21:01:31
ID:YTgcfx/g0
- 31/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| また、昭和天皇は世界で初めて開発されるはずだった
| 日本軍の原子爆弾開発を中止させたという事実がありますが、話がそれるので保留としましょう。
| 要望があれば、天皇についてもいずれ講義しましょうかね。
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| 核兵器まで止めたのか……
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| 我が国の誇り高き君主を、日本民族の偉大な象徴を、忘れてはいけない。
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- 62 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 21:02:03
ID:YTgcfx/g0
- 32/32
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| そろそろ話の落ちをつけましょう。
| 戦後新たに神社本庁が設置され、宗教法人として神道は再出発しました。
| 願わくば、二度と国家神道が生まれぬようにしたいものです……
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大日本帝国の国家神道 ―完―
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| 次は靖国か。
\____ ∧
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 本編に戻るのはいつになるだろうな。
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- 63 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 21:02:20
ID:Yqum6asm0
-
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|>>30-64
|リアタイ乙です。
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 ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ΛΛ
(゚Д゚,,)
φ つ
√ ̄ (___ノ〜
|| ━┳┛
- 64 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 21:17:06
ID:OU/L3Ewz0
- 乙です
- 65 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 21:22:26
ID:NOk5FhTk0
- / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 乙です。今回はマジ勉強になりました。
| 学校とかじゃその当時の国民は全員天皇マンセー!な右翼って感じで教えてますからね・・・。
\
 ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ΛΛ
(゚Д゚,,) コウイウジジツヲ ドウシテオシエテクレナイノ?
φ つ
√ ̄ (___ノ〜
|| ━┳┛
- 84 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木)
22:03:14 ID:OxnD0XVF0
- 神道の乙です、が
後半の日本マンセー的な講義はちょっといただけません
アジア諸国は大東亜戦争前から、独立運動してますし
戦争が無くても、正直植民地イラネ、で独立しちゃったでしょうし
むしろちょっと日本に独立邪魔された部分もあるでしょう。
あと日本軍の原爆開発を天皇が止めた? そもそも技術的に不可能だったかと…
一応断っておきますが、私はウヨ的で、天皇陛下を叩く気なんてちっともありませんが
ちょいと講義に間違いがあると思います。
と、兵器の人がツッコミいれる前につっこんどきます(笑)
 ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ΛΛ
(゚Д゚,,)
φ つ
√ ̄ (___ノ〜
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- 85 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木)
22:16:52 ID:YTgcfx/g0
- / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| たしかに後半は日本マンセーしすぎですね……日本の自虐悲観の鬱憤で、熱入れすぎました。
| 反省を今後の講義に活かします。
| あと、日本が原子爆弾を開発していたのは事実です。
| 極秘に開発されていたため、殆ど知られていませんが……
| 『日本・原爆開発の真実』という本が出ているので、そちらをどうぞ。
\__ ___________________
∨
,__
iii■∧
∫(,,゚Д゚)
旦' っ_/ ̄/ 三
| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| |
- 86 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 22:23:10
ID:OxnD0XVF0
- >>85
レスありがとうございます。
原爆開発に関しては知っております。
ただ、そもそも当時の日本の技術では不可能であったでしょうし
「天皇陛下が止めた」ということにはならないのでは、ということです。
偉そうな事ばかりいって申し訳ありません、楽しみにしておりますので
気分を悪くされずにこれからも御講義よろしくおねがいします
 ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ΛΛ
(゚Д゚,,)
φ つ
√ ̄ (___ノ〜
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- 88 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 23:09:26
ID:O+QUBVWA0
- 連投ですが・・・
日本は原爆は作れたみたいですよ
ttp://homepage3.nifty.com/time-trek/war/atom.html
ただ、材料が無かったみたいですね・・・
- 89 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 23:26:38
ID:2KeYk9y10
- / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|講義乙です。
|
|上でも出てますが、原爆開発は国力の面でも経済の面でも技術の面でも不可能です。
|マンハッタン計画に投入された資金は、当時の日本で言うと大和12隻作ってお釣りくるぐらいの額。
|世界で初ってのも聞いたことが無いし天皇が止めたというのも聞いたこと無いんですが…
|陸軍主導の仁科研究所(理化学研究所の分室みたいなもの)での二号研究なら、終戦まで続いてますよ?
\
 ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ΛΛ
(゚Д゚,,)
φ つ 海軍は海軍で何時もの通り別にF計画として進めてますし
√ ̄ (___ノ〜
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- 90 :( ´∀`)さん :2006/02/02(木) 23:32:56
ID:E6r+ZFn20
- / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 神話の人乙。
| でもやはり原爆開発云々あたりから「トンデモ」臭がする気が。
| せめてソーs(ry
\
 ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ΛΛ
(゚Д゚,,)
φ つ
√ ̄ (___ノ〜
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- 91 :( ´∀`)さん :2006/02/03(金)
00:44:47 ID:GmEe0UI+0
- >>84
>戦争が無くても、正直植民地イラネ、で独立しちゃったでしょうし
神道の人の 表現もかなり過度な面もあるかもしれませんが
いくらなんでも日本に邪魔されたということはないでしょう。
日本は別に独立させるつもりなんてなかったけど、結果的に独立が早まっちゃった というのが正解な気がします。
やはり何のきっかけも無く、植民地の生産能力や市場能力を簡単に手放なすというのは考えにくいです。
人権先進国のハズの当時のアメリカやフランスの人々でさえ有色人種に対する見方もまだまだアレでしたし
オランダなんか、戦争終了後にまたやっちゃってますしね
まぁ、考え方は人それぞれですけど
私は仮に独立が早かったとしたら
それは宗主国に認められた独立ではなく、共産主義の支援による独立になった気がしますね
そしたら、もっと悲惨なことになった気がしてなりません
- 92 :( ´∀`)さん :2006/02/03(金) 01:21:57
ID:cVvQL4vm0
- >>91
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|太平洋戦争の結果独立が遅れた国が存在します。
|フィリピンです
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━━━∨━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1934年3月23日、アメリカ議会でフィリピン独立法成立。
10年後のフィリピン独立を規定した法案で、1941年には独立準備の最終段階に入っていた。
それが太平洋戦争の結果延期され(独立は46年7月)た上、
当時東南アジア最良といわれた経済は経済原則に無知な軍政でかなりのダメージを受けた
又、日本の侵攻及びアメリカの奪回時における地上戦の結果105万と言われる死者を出している。
フィリピンの軍事占領は資源ルートの防衛上必須とは言え、「解放」には程遠い結果になってしまった
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iii■Λ /
━.(,, ゚Д゚) /━━━━━━ΛΛ ━━━━ΛΛ━━━━━━━━━━━━━━━━━
(| つ ∇ (゚Д゚,,) (゚Д゚,,)
| | ┌─┐ /⊂ ヽ /⊂ ヽ
〜| | |□| √ ̄ (___ノ〜 √ ̄ (___ノ〜
し' J │ │ || ━┳┛ || ━┳┛
 ̄ ̄ ̄ ̄! |====∧==========
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|後独立国だが、タイも苦労してるな…日本とイギリスの間で板ばさみ。
|経済にかなりのダメージ食ってる
\____ ∧
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|大規模な戦争だったから、周りの国を巻き込まずにはいられなかった
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- 93 :( ´∀`)さん :2006/02/03(金) 03:25:08
ID:aElXLawh0
- / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| 結局のところ、東南アジアの独立一つ取っても、明暗があったってことだ。
| 良い面、悪い面の一方だけを見て歴史をどうこう語ることが愚かなことだって気付け。
\
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ΛΛ
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φ つ
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